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数年前から時間をみつけては「ぐんま子供の国」周辺を歩いています。
金山に抱かれた「子供の国」は、県外からも車を連ねて小さな子供たちとその家族が集まる自然がいっぱいの施設です。
たいがいは早朝の一時間ほどを歩くのですが、木立の中の朝の冷気を吸い込むと、心と体のすみずみにまで気が入りこんでエネルギーがわき出るようです。
また雑木林ということばでくくり、見すごしてきた樹木にも名前があり、その特徴がわかるようになるとウォーキングはもっと楽しいものになります。冬に葉をすっかり落としてしまった樹の幹をみて、コナラかクヌギかと迷っていたものが、春になりその葉を広げた時、冬の間の疑問が解けたりするのです。

林の中には小さな発見がたくさんあります。
芽吹きの頃の一日一日と変わっていく緑、
夏の朝のあおあおと繁る葉の匂い、
ナンキンハゼの目を見張るような赤、
冬の雑木林を渡ってゆく風の音、
くり返し積み重なって自然は育っていきます。

三十年ほど前に、私はダムの底に沈んでしまう民家の調査をしていたことがありました。
茅葺屋根の残る小さな集落でした。
築150年200年と歴史を経た太い丸太柱や、いぶされて鈍く光る梁を見るたびに、先人達の生活や息づかいまで感じられるような気がしました。
そして、住まいの原点は古き民家にあるということを知ったのです。
「家はそこに住む家族をも作る」という考え方をもとに自然と共存できるような家づくりをしていきたいと思っています。

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